国際医療NGO「ジャパンハート」と、「福島郡山LLタウン棟」を災害医療支援拠点として活用する協定を締結しました

2025年10月29日

株式会社フクダ・アンド・パートナーズ(東京都中央区 代表取締役社長:福田 哲也、以下「当社」)は、国際医療NGOである特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区 理事長:吉岡 春菜、以下「ジャパンハート」)と災害支援に関する協定を2025年8月に締結し、2025年10月に竣工した「福島郡山LLタウン棟」の「福島郡山未来共創センター」内に、ジャパンハートの災害医療支援拠点を設置いたしました。

2025年8月協定締結時 (右)フクダ・アンド・パートナーズ代表取締役社長 福田哲也(左)ジャパンハート理事長 吉岡春菜

協定の主な内容

  1. 施設の無償提供:「福島郡山LLタウン棟」の「福島郡山未来共創センター」内のラウンジを、福島県郡山市および福島県内での発災時にはジャパンハートの医療支援活動拠点として、東北地方での発災時には医療支援中間ベース拠点として、首都圏での発災時には後方支援ベース拠点として無償提供
  2. 物資保管スペースの確保:福島郡山未来共創センター内2階BCP倉庫において、ジャパンハートの活動資材や支援物資等を無償で保管
  3. 施設設備の共有:福島郡山未来共創センター内の当社事務所に設置のキッチンおよびシャワー等設備を共有にて提供
  4. 避難者受け入れ時の連携:福島郡山未来共創センターに避難者受け入れを行う場合、ジャパンハートによる保健医療面でのサポート
  5. 広域防災連携の検討:福島県および郡山市の指導を仰ぎながら、物流、医療、防災の連携に関する継続的な検討(福島郡山未来共創センター、仙台長町未来共創センターを含む)
福島郡山LLタウン棟 外観

福島郡山LLタウン棟の外観

福島郡山未来共創センター ラウンジ

災害医療支援拠点として提供するラウンジ

福島郡山LLタウン棟について

2025年10月に福島県郡山市で竣工した「福島郡山LLタウン棟」は、複数の物流施設からなる物流施設集積パーク「福島郡山LLタウン」開発の皮切りとして誕生した物流施設です。
 本開発は、平常時に人の暮らしを支える「物流施設」と災害時に人の命を守る「防災機能」を併設する、環境配慮型の物流施設を核とした街づくりです。LLタウンのLには、Logistics(⼈の⽣活を⽀える社会インフラである物流拠点)と Life-line(災害時に⼈の命を守る地域防災と広域防災連携拠点)という⼆つの意味を込めています。
 本施設は、当社が防災型リバーシブルビル®のコンセプトで運営する「福島郡山未来共創センター」の機能を備え、平時は⽣活を⽀える物流拠点、災害時は命を守る防災拠点となります。
 開発地である郡山市は、太平洋と日本海を結ぶ磐越自動車道と東北自動車道が交わる「東北の交差点」とも呼ばれる交通の要衝です。磐越自動車道が東西を結び、複数の高速道路を活用して首都圏や北陸圏、関西圏への輸送が可能です。さらに、磐越自動車道および北陸自動車道を使うことで、首都圏を経由せずに関西圏に物を運ぶことが可能のため、本施設は、平時の広域物流としてはもちろん、災害時の広域防災としても優れた拠点として機能します。

当社は、東日本大震災で72施設を復旧した経験を活かして、福島県郡山市に、物流機能と防災機能を兼ね備えた環境配慮型物流施設「福島郡山LLタウン棟」を竣工しました。この施設を活用し、災害時の迅速かつ効果的な支援体制強化を目指して、「福島郡山未来共創センター」のBCP倉庫内の一部および災害時におけるラウンジをジャパンハートに提供することで、災害医療支援をサポートしてまいります。

本協定を通じて企業としての社会的責任を果たすとともに、防災・減災に関する取り組みを一層強化し、ジャパンハートとの連携により、国のレジリエンス向上に貢献してまいります。