株式会社カネサ藤原屋
代表取締役社長 佐藤 裕司 様(右)
専務取締役 渡部 昌宏 様(左)
※役職は取材時のもの
創業100周年の節目に
独自のビジネスモデルを体現した
物流センター兼本社ビルを建設
旧倉庫の2倍以上の規模の物流センターを併設した新本社を建設。
お客様第一主義を基にした独自のビジネスモデルを体現するべく、F&Pに設計を委託した。
物流センターを新設された目的を教えてください。
創業100周年に向けて、老朽化が進んでいた本社ビルに代わり、新たな本社ビルと物流センターを統合した施設の建設を決めました。
施設の特徴を教えてください。
一番の特徴は、旧倉庫の2倍以上となる5000㎡の平屋の物流センターです。一般的に、荷物を集めるピッキングは専門ピッカーに任せ、ドライバーは配達に専念するのが効率的とされています。しかし当社の場合、ピッキングは配送ドライバーが自ら行います。新入社員にはまず配達に数ヵ月から数年、従事させながら物流センター内の商品の値段や属性をしっかり覚えさせるのです。この教育方針のため、ドライバーが人力で商品が取り出せるよう棚の高さを抑えるべく、平屋の広い物流センターが必要となるのです。
建設にあたり、F&Pの設計・監理にどのような工夫を感じましたか。
正確な現状把握から問題点を抽出し、それらを分析して分かりやすく説明いただきました。将来を見据え、さまざまな展開が可能な「柱スパン設定」「階高設定」「事務所の配置提案」などがありました。いずれも、比較検討が可能なように、複数のプランを提案してもらいました。社内での検討材料にもなり、ともに議論し良いものを作り上げていこうという社内の雰囲気づくりに一役買っていただきました。
F&Pによる設計・監理には、どのようなメリットがありましたか。
物流施設のノウハウにより、問題が発生した際も適切な判断を即座に下してくれました。多くの要望にも、真摯な姿勢で対応いただき、素人の私たちにも分かるように説明してくれたので、納得感がありました。コスト管理にも強く、予算策定時や施工者選定時には非常に助けられました。
今後、F&Pに何を期待しますか。
非常に変化の速い時代だからこそ、判断スピードの向上が必要で、専門家のサポートの必要性も増してきます。F&Pの存在感は、今後さらに高まってくると思います。今回の施設は、F&Pなしでは実現できなかったといっても過言ではありません。弊社は100周年を迎えますが、F&Pさんも20年30年…100年と更なる飛躍を期待しております。
専務取締役
設計・建設支援本部
本部長
山田 裕一
(役職:2020年7月現在)
今回、設計・監理を受託し、担当いたしました。このプロジェクトで最も重要視したのは、施設を今後何十年とお使いいただくカネサ藤原屋様の言葉でした。数多くの要望をお聞きし、要望を引き出すことで、設計要件を整理し形にしていきました。建物としての骨格は、内部の知能・筋肉・血液をうまく機能させるよう綿密な計画のもと、完成することができました。今後、建物・人・物が最高の調和を育み、お客様への最高のサービスを提供できることを願っております。