仙台長町未来共創センター Sendai Nagamachi Future Co-Creation Center

平常時非常時で機能が変わる
共創と共生のリバーシブル・ビル

株式会社フクダ・アンド・パートナーズが事業主となり、
仙台市長町副都心に SDGs をテーマにした共創共生のオフィスビルを開発しました。
仙台長町未来共創センターは、いつの時も明かりが灯り続け、
地域と地球を照らし続けるサスティナブルな施設です。

平常時と非常時で機能が変わる、リバーシブル・ビルをコンセプトに
平常時「共創」:人を育て、企業間でイノベーションを生み出す施設
非常時「共生」:人を守る地域密着の防災施設
平常時にも非常時にも役に立つ機能を備えた、地域と地球に寄り添う施設です。
そして、テナント入居企業のみならず地域企業も加わった「産・官・学」が
永続的にここで共創すること(新しい価値を創出すること)により、
この施設が「持続可能な社会(SDGs)」の実現に寄与し続ける存在になることを目指しています。

1. 開発までのストーリー

東日本大震災の体験を通して
人々への「想い」から始まった施設開発

フクダ・アンド・パートナーズは東日本大震災の際に72施設の物流センターや店舗の復旧に取り組みました。

壊れた棚や商品の片付け、泥にまみれた物流センターの床をきれいにし、自家発電機・電線・分電盤を探し当て、食品物流センターを稼働させた後、店舗におにぎりやパンが陳列された時は涙が出ました。

物流施設は地域の人々に生活必需品や食品を届ける社会機能であり、災害時にはライフラインになることを心に強く刻みました。

我々は、仙台長町自社用地開発にあたり、平時は人や企業と共に、未来を創る場として、非常時は地域の人々の生活を守る地域密着の防災施設にしたいと考えました。

さらに太陽光エネルギーとV2Xシステムの導入、再生可能エネルギーの活用で電気が消えない地域を照らし続けるサスティナブルな施設にしました。 「想い」から始まったF&Pのイノベーティブな施設開発が、「共創」と「共生」から、新しい価値を生み出し、仙台から世界へつながっていくことを願っています。

2. 開発コンセプト

「リバーシブル・ビル」

  • 常時「共創」により企業間や地域とのイノベーションを生み出す
  • 事業継続計画(BCP)の推進
  • 非常時「共生」により人を守る防災ビル
  • 防災力の高いビル
  • SDGsへの貢献
  • 経済合理性を確保し地域防災へ貢献

3. 取り組み

BCP(事業継続計画)

ー F&Pの事業継続と入居テナント企業のBCP

  • 首都圏災害時には経営執行部の拠点を仙台へ移動、仙台災害時には東日本事業部の社員が施設へ避難。常時社員200人6日分の備蓄食料を備蓄し、テナントで入居する丸和運輸機関の運ぶ機能を活用し災害時の配送手段も確保
  • 72時間連続稼働する非常用発電機、太陽光発電機、V2Xシステムで電気自動車や水素自動車から電気をもらい電気を消さない施設となる
  • 非常時にも対応できるよう東京本社と東日本事業部から設備監視及びコントロールが可能
  • 断水時に3日間トイレ使用が可能な水量を受水槽に確保

SDGsへの貢献

ー 再生エネルギー活用による電気が消えない施設

  • 屋上の太陽光発電で施設の約25%の電力をカバー、日産リーフ(EV)から出た廃リチウムイオン電池をリサイクルし蓄電池に活用。環境負荷を低減
  • 電気自動車を充電する際、優先的に太陽光で発電した電気が使用されるようパワーコンディショナーで制御
  • 施設にCO²ゼロのクリーン電力を導入、入居テナント様のCO²排出削減にも貢献
  • 施設内3ヶ所にソーラー街路灯を設置、停電時には携帯電話充電も可能
  • ペットボトルから出来たリサイクル繊維を使用したサーキュラーデザイン家具を活用

地域を守る施設

ー 帰宅困難者の一時滞在施設としての機能

  • 防災力の強化
  • 仙台市、東北大学災害科学国際研究所、丸和運輸機関と共に企業防災などの推進に関する4者協定を締結
  • 帰宅困難者一時滞在施設として長町駅周辺の帰宅困難者が滞在できるようAZ-COM BCPギャラリー+セミナールームを開放
  • 社員用の備蓄品を避難者へ無料提供
  • 万一の浸水に備えライフラインのかかわる重要設備を設備架台の上に乗せ2m、建物内の電源盤や防災盤、コンセントは1mかさ上げしている
  • 地下タンクに重油5000リットルを確保

取り組みの結果(産・官・学)

  • 宮城県「みやぎ二酸化炭素排出削減支援事業補助金」活用
  • 仙台市「ふるさと融資」活用、地域復興につながり雇用が増える民間事業
  • 仙台市「民間防災拠点施設再生エネルギー等導入補助制度」活用
  • 仙台市、東北大学災害科学国際研究所、丸和運輸機関とともに4者災害支援協定締結
  • 仙台市「災害時における帰宅困難者の支援に関する協定書」締結
  • 経済産業省「はばたく中小企業・小規模事業者300社」選出

4. 非常時の施設機能

Floor guide

5F

F&P OFFICE

3-4F

OFFICE

2F

AZ-COM BCPギャラリー&セミナールーム

備蓄物流

自販機

1F

非常用発電機・蓄電池・受水槽

EV車充放電システム

エントランス

Access

Pamphlet&Report

仙台長町未来共創センターパンフレット
こちらをCLICK >>

施設案内パンフレット
こちらをCLICK >>

仙台長町共創センターの取り組みレポート
こちらをCLICK >>

防災ウィークレポート
こちらをCLICK >>