第2回特集「日緬両国発展の架け橋へと」

STORY(概要)

当社は2014年にミャンマー(ヤンゴン市)に現地法人のF&P MYANMAR Co., LTD.を設立致しました。
ビジネスだけではなく、両国の更なる発展と友好の架け橋となるべく、様々な活動に参加・協賛しています。当社が協賛を続けている理由の一つは、F&P Myanmarの社員に「ミャンマーの繁栄の為、様々な形で寄与し、役に立ちたいと願い、そして実際に行動する会社で働いている」という誇りを持ってもらいたいという代表・福田の思いがあります。また、この活動は当社がお付き合いさせて頂いている企業のお役に立ちたい、お客様の活動に少しでも協力したいという気持ちの表れでもあります。

今回の特集では、①ジャパン・ミャンマー・プエドー ②日緬合作映画の協賛にフォーカスしました。最前線で奮闘した国際事業本部のメンバーと現地駐在員・スタッフの健闘の一部をご紹介いたします。

Project team

初めて出展した年は、展示企画のアイディアは色々あるものの、ミャンマーで準備できるもの・できないものを一つ一つ考慮することが必要でした。
チームメンバーで試行錯誤し、分かりやすく当社の紹介を出来るよう、企画を固めていったのを覚えています。
当日は、ミャンマーの強い日差しと40℃近くになる気温のなかでずっと屋外にいることが大変でしたが、みんなで大汗かきながら、来場下さったローカルの方々や出展している他企業様と交流し、大変有意義な時間を過ごせました。

プエドに参加するミャンマー人のお客様はF&PのPanel Boardを見て、建設会社と思われる傾向がありました。
F&P Myanmar をお客様に理解して頂くため、BtoBとBtoCを分かり易く説明するように心掛けました。また、入社年次の浅いスタッフへのトレーニングに力を入れ、自信を持ってF&P Myanmarを説明する事が出来るように何度も一緒に練習をしました。

2018年2月、日本から約4,800km離れているミャンマー・ヤンゴン市で、両国にとっての2大イベントが開催されました。電力事情が不安定なため度々停電が起き、電話の接続もままならぬ中、スカイプやLINEなどをを駆使し、根気強く現地とコミュニケーションを取り合い、限られた時間の中で様々な問題を乗越えイベントが成功裏に終わったことは、携わった社員一人一人の自信にもつながりました。

イベント① ジャパン・ミャンマー・プエドー

2018年2月24日(土)ヤンゴン市にて「日本とミャンマー共にみる夢」をテーマに、ジャパン・ミャンマー・プエドー2018が開催されました。当社は昨年に引き続き協賛企業として参加し、企業ブースを出展いたしました。

1.案内状

初年度は現地の建築設計事務所の方々や、また採用活動に絡めてミャンマーの建築系学科に所属する大学生に当社のことを知ってもらおうという目標があったため、建築設計のローカル企業にご案内状を発送したり、F&Pミャンマースタッフの母校含め、4つの大学の掲示版に案内状を掲示させてもらったりしました。案内状発送のリストアップは、インターネット、電話帳、ミャンマー建築協会会員情報等々からFPMスタッフ達に手分けして幅広く集めてもらい、絞り込みました。発送手配は、事務方全般を対応しているタンダーさんが、日本語からミャンマー語への翻訳、印刷、封入、発送の段取りまで首尾よく行ってくれました。2年目となる今年は、採用PRの告知活動は目標には含めておりませんでしたが、初年度同様に、お取引先や建築設計事務所へご案内状を発送し、当日のブースの告知を行いました。日本に興味のある現地の学生、現地在住邦人の方々など、多くの方にお立ち寄り頂き、日本の技術力、そして当社サービス内容をご理解頂きました。

2.展示ブース

全てが初めてづくしの初年度、展示パネルのデータを手探りで作成しました。どんな風にパネルデザインをしたら良いのか、配布物等はどれくらいの量を用意しておくべきなのか等々、調べつつ作業したため、多くの時間を費やしました。1年目は日本からパネルを持ち込み展示をしましたが、2年目はミャンマーで全ての展示物を発注しました。設営は前日の午後、壁紙代わりのブルー(当社のコーポレートカラーです!)のビニールに貼り付けていきました。両面テープを使い、ずれ落ちて斜めにならないよう複数名で支えながらの作業を気温40℃近くの中で行うのは、思い返すだけで汗が流れ出てきそうな程に暑かったです。皆で協力し合い完了させた作業ですが、重さに耐えられず、夜のうちに一部のビニールが剥がれ落ちてしまうというアクシデントが発生しましたが、当日早朝に事務局から連絡を頂いた現地駐在の熊谷さんが、一人で黙々と元通りに直してくれました。

ブースには、国内外含めたプロジェクトの実績写真(物流倉庫・商業施設)等を展示しつつ、ミャンマー国内並びにアジア地域における当社サービス内容を紹介しました。

3.日本庶民の味

2017年に参加した際、少しでも日本を身近に感じて頂ければとの思いから、日本庶民の味『たこ焼き』屋台を出しました。
現地で食材や道具を調達するため、本番前日に買い出しをしたのですが、日本のように大型スーパーやホームセンターがなく、「ここに行ったら全部購入することが出来る」というお店がありません。若林さんより説明を受けたFPM現地スタフメンバーが材料を集めに行ってくれたのですが、粉を混ぜる大きめのボールが大きな洗面器になってしまったり、たこ焼きを焼く際に使う油がオリーブ油だったりと、しっかり用途の合ったものを購入してくれているのですが・・。国籍や文化が違うと、言葉を細かくしたり、写真をみせたりと色々と気を配らなければといけませんね・・と、国際事業本部、縁の下の力持ちであり、現地スタッフのお姉さん的存在の若林さんの後日談です。因みに、若林さんが同行し材料を買い直し、たこ焼きは大盛況だったそうです!

今年は残念ながら火の使用がNGとなってしまい・・。アイディアを出し合った結果、『飴』と『フルーツ味のグミ』を日本から準備していきました。飴は袋に招き猫のイラストが描かれたものをお配りし、商売繁盛の縁起物として店頭などに置く日本の風習をご紹介しました。また、グミにも一工夫を。炎天下の中、ブースを訪れて下さる皆様に少しでも涼んで頂ければと、冷凍グミにしてお渡ししました。
気温が高すぎて直ぐに溶けてしまいましたが、気持ちは伝わったはずです!!
お客様に喜んで頂くために何ができるか考え抜く。F&Pのスピリットがここでも発揮されました。

4.FPM現地スタッフ

当日いらっしゃるお客様はほとんどがミャンマーローカルの方々です。当社の会社案内は、ミャンマー語の出来る現地スタッフが頼りです。F&Pのサービス内容をしっかり説明できるよう、入社3年弱のモンコーさんが主宰し、エンジニア新人チームの3名(ハン、メイ、ウィンさん)に勉強会を開いてました。終業後にレクチャーする等、今年のプエドー参加を必ず成功させたい。F&Pの事を一人でも多くの方に理解して頂きたいという、ひたむきな気持ちが伝わってきました。

メインエントランス
多くの現地の方がブースを訪れてくださいました

正午から始まった企業紹介は去年に引き続き盛況のうちに幕を閉じました。
一人でも多くのミャンマーの方々に、日本、そしてF&Pの魅力をお伝えする事ができた清々しさに、準備の疲れも吹き飛びました。
現地スタッフ、国際事業本部メンバー、そしてF&P全社員一丸となり、今後もミャンマーの発展の一助となれますよう、そして両国の架け橋となれるよう努力してまいります。

ジャパン・ミャンマー・プエドーとは・・・

「プエドー」とは「お祭り」を意味するミャンマー語です。
日本の”夏祭り”のような催しを通して「日本の文化をミャンマーの人々にも楽しんでもらいたい」という想いから、2014年12月に日本とミャンマーの外交関係樹立60周年記念行事として企画され、今年で第4回目を迎えます。
在ミャンマー日本国大使館、ミャンマー日本商工会議所、ヤンゴン日本人会やNHKグループ、両国有志企業の協賛により開催される大規模な野外複合イベントです。

イベント② 日緬合作映画「My Country My home」

日中は日本の文化や企業、食を紹介するブースがメインのジャパン・ミャンマー・プエドーですが、夜は日緬を代表する アーティストがパフォーマンスをする音楽コンサートで盛り上がります。
数々のアーティストが出演しますが、その中でも目玉となるのが森崎ウィン率いるダンスボーカルユニットのPrizmaXです。 

森崎ウィンさん・・

ミャンマーで生まれ育ち、小学4年生の時に日本にやってきた歌手・俳優。
ミャンマー語、日本語、そして英語を話すトリリンガルです。2018年アメリカや日本で公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督のSF映画の主要キャストに大抜擢され、スピルバーグお墨付きの演技力と愛らしい人柄に人気急上昇中の若手俳優です。

日緬両国の架け橋を体現している森崎ウィンさん。当社は日本国際放送とミャンマーの地上放送局MNTV(ミャンマー・ナショナル・テレビジョン)が共同制作した森崎ウィン主演の映画作品「My Country My Home」に協賛いたしました。日本からの協賛企業は当社の他、日本からミャンマーへの直行便を運航している全日本空輸株式会社、大和ハウス工業株式会社、三菱商事株式会社でした。

2018年2月22日ヤンゴン市内の老舗映画館 THAMADA CINEMAにおいてプレミアム上映会が開催されました。
当社代表の福田や国際事業本部の役員、現地駐在員やスタッフもご招待頂き出席したこのイベントの来場者数は約870名にも達したそうです。
映画を観た人からは「感動した」「日本にいるミャンマー人の現実を初めて知った」など、両国文化の理解につながったという感想が多くSNSに投稿されたとのことです。

My Country My Home・・

STORY: 日本で生まれ育ったミャンマー人の女子高生が、祖国ミャンマーの土を踏み、自身のアイデンティティーに目覚めていくまでを描くひと夏の青春ストーリーです。日本とミャンマーの間で揺れ動く恋愛、家族愛、母国愛を描いた心温まる感動作です。日本では3月に大阪アジアン映画祭で上映、また、NHKBSプレミアムでも放送がありました。