名正運輸(株)
代表取締役社長加藤 新一

新センターの設計・監理で事業拡張へ
プロ視点の最適提案

将来展開見据えた提案

名正運輸は1969年の創業で,名古屋に隣接する愛知県海部郡に本社を構える。近年は輸配送のみならず物流センター開発・運営まで一貫して担う3PL 企業として大手流通業の業務を相次いで受託,頭角を現している。

同社が事業拡張のため,本社前に第2センターの構築を決めたのは06年のこと。この4月に先代の後を継ぎトップに就任した加藤新一社長が当時,専務として本プロジェクトのリーダーを務めた。「6,000坪の敷地に,当初は仕事の決まっていたお客様向けに事務所1つ,2,500坪の平屋で作る考えもあったのですが…」と加藤社長は話す。
「F&Pに設計・監理業務をお願いし相談したところ,〈事務所2つ・2階建て〉の提案を頂いたんです。当社の事業展開の将来性を考え,複数テナントの業務を受託できるよう,汎用性が高く使いやすい設計にしてくれたのは実に助かりました」
2階建て・延床面積5,722坪の第2センターは08年1月に完成し,三菱食品の物流業務を受託。もう1社の顧客もすぐ決定,使い勝手の良さが評価され,その後も高い稼働率を維持している。
「階下や庇高さ等,物流施設を構築する上での細かい仕様を説明しなくても,経験値を積んだ物流のプロだけに運用・荷主視点の配慮が行き届き,外観他のデザインを含めて我々では思いつかない設計をまとめてくれました。普通の設計事務所ではこうは行きません」

例えば2区画に各エレベーター1基と垂直搬送機2基/3基を備え,センター3面に設けたトラックバースで機動的な運用が可能なほか,エントランスや外観,休憩室に至るまで名正運輸の品格を表す洗練されたデザインが施されている。

ナショナル3PL企業へ

センター設計を担ったF&P設計本部の山田裕一本部長は,「苦心したのは軟弱地盤対策で,地質改良と岩盤への杭打込みで沈下を防ぎました」と話す。
「パレットラックの最適レイアウトが可能な柱スパン,既存の本社センターと一体化し機能できるよう向かい合わせにトラックが行き来可能な動線を取るなど,限られたコスト内で最善の工夫をしました」

名正運輸は続いて静岡にも新センターの構築を検討中で,既にF&Pとの打合せを進めている。
加藤社長は「当社は今,〈リージョナルからナショナルへ〉を掲げ首都圏へと攻め上りつつあります。F&Pならセンターができてから[こうすればよかった]と悔やむ必要がない,新たな物流拠点が構築できるでしょう」と期待する。加えて本年11月にISO 39001として正式運用開始予定の「道路交通マネジメント」パイロット審査を,先ごろ国内物流事業者で初めて完了。差別化戦略で前進中なのだ(詳細は同社HP:http://www.meisho-unyu.co.jp/を参照)。